読書が好きだ

 

たしかに、知性のある人間は性格的に優しい。
性格の話と、テーマの読書に何の関係があるのか?と思われただろうか。


きっと、これは誰もが経験するだろう。
人間関係において、相手の話を聞くという行いは優しさが必要になってくる。
この特徴は、知性のベースをつくる読書と変わらない。


一冊にまとまった固い主張を書いた本は、気難しい人間のようだ。
読むという行いはそういった人間と付き合うことと同じである。
しかも、いったんは相手の発言をすべて聞き入れる必要がある。そうでなければ、相手を理解できない。
考察や判断決定の以前に、理解には自分に寛容さ・優しさが求められる。

 

そのような性質が人と本の間を往来しており、得られた価値観は、自然な流れで人間関係や世界への理解にはたらく。

 

ベストセラー、娯楽用、気難しい本、異質な本、と多種多様に読むとなれば、どのような経過を経るか?
これは想像しやすい。
人によっては自分の価値観をいったん保留にして、ページをめくるたび付き合うことになる。

そうして読み続けるならば、人は優しさの欠片を得ていく。

それらが時とともに積み重なれば、人間性が変わっていくのは確かなことだ。


この特徴は、

一冊の本、一触れの芸術、一曲の演奏、一つの発見など、など・・・・・終わりなく
ひろくはたらき、出会い続ける。
それらは同じく、生きる術ともいう。

 

 

 

ちょっと一服