プロジェクト(投企)する。生をデザインする。

 

 

私たちが、すでにプロジェクト(投企)された存在であるからこそ、生をデザインできる。

 

テーマの伝えたい意思はこの一点に尽きます。

 

この星(地球)に投げ出された?牢獄だって? 玉石混交な感想です。

自らのイメージで、牢を組み立てて己を縛っている。

他を邪に仕立て上げ、他の不幸を望む。

端からみれば無邪気な赤子のよう。

 

自らのイメージで、城を積み立てて他を守っている。

他を祝い奉り、他の幸福を望む。

端からみれば無邪気な赤子のよう。

 

 

人間、生まれたばかりならみんな前者です。

赤ん坊は、弱く小さく生まれて、親や周囲の保護無しでは生きていけない。

その身を守るための手段が必要になる。

外界から危険をキャッチすれば、親の注意をひき保護してもらい危険から逃れるように仕向ける。

生存本能ですね。

 

でもね、赤ん坊のままではいられませんよね。成長を続けます。

自己と他者の区別を認知したとき、はじめて恥を知る。

 

右往左往したすえに・・・最後には望んでいたものを手に入れる。よくもわるくも。

 

日本の四季のように

物語には一定の周期がある。

円環構造になっているそれは、どうして堂々巡りや人生の坂を生みだすのか。

螺旋を描いているのか。

もっと複雑にするなら、それは二重構造をなして息づいているのか。

なるほど、それは生命そのものの形だ。

 

 

数あるツールのひとつ

『ヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)』

をご存知でしょうか。

古今東西の物語には基本的に同じパターンで構成されていて、語り継がれている。

全人類に共感をもたらす普遍的な物語の法則。

 

御伽話、演劇にはその趣向が凝らされ、共感を得たオーディエンスはそれを

あたかも世界そのものだと観る。それが彼彼女の世界観なのだという。

 

やわらかければ、他の意見を迎合したり新たなストーリーを想像しだしたりする。

凝り固まっていれば、他の意見は排除また敵視して、噛みついてきたりする。

 

よくよくこの円環構造をみてみると

なるほど、ストーリーを作るのは物書きだけでなく

日常生活を営むだけで発生している、物語っているんだなと気づきますね。

 

日常の世界⇔非日常の世界

意識してみる世界⇔無意識にみる世界

 

変わりないと気づきます。

 

非日常の世界を巡り

このヒーローは旅のはてに[報酬]を得て日常の世界へ帰路して[復活]する。

[報酬]はナニでしたか?

[復活]はナニをもたらしましたか?

 

 

自らのイメージはどんな代物を、物語をデザインしたのでしょう。

その世界は自他ともに向かう、その先で嬉しく笑っているのでしょうか。

 

宗教的?

過去の遺産にのっとられることが善? まさかでしょう。

 

彼彼女が、その世界を語れなくなるということ

その世界のリミットを超えたということ。

この物語法則をもちいて操作したい、あまつさえ創造した と言い切る。

これがとん挫したとき、口をつぐみ目を閉じ耳を塞ぐ。

 

 

それでも、ヒーローズ・ジャーニーはまわり続ける。

その魂を日常の世界へ突破させるために、非日常の世界へ突破させるために。

すっと、冒険している。

 

道すがら

冒険者も森をぬけて町にかえる頃合いがあります。

町には文化がありますから、当然言語が生まれています。戦いで得た報酬でなにかと交換したい。

そんなとき、言葉が通じないと面倒ですよね。ジェスチャーやカンペも正確さには遠かったりします。

それでも、めんどくさくても粘り強く、交渉するために⦅会話する⦆。

理性と知性をはたらかせてお互いのものを持ち寄り交換する。

慢心して自分の持ちものを誇っていてもしょうがないでしょう。

 

互いに交換したものが、その先の物語とともに歩く。素敵な世界ですね。

⦅会話する⦆というツールがもたらした世界です。

 

このツールが無いとどうなるか? ご想像のとおり。

欲心に駆られて、己の本能のままに走った姿は四つ足のそれだね。

人間のふりをしても、言葉の端端からその影がゆらめくのだから、相手はとっくに気づいているのさ。

泳がせているんだよ。

 

約束 を破り、思いやりを忘れ、言葉すら忘れたのなら

もはや森にかえすしかない。むさぼる四つ足は類ともを見つけ、身を森に隠す。

 

そして

ヒーローズ・ジャーニーは審判を迎えるとき、その一切を語る。

語りたくてたまらない。許してほしいという動機がその身を貫く。

 

だれもが、自分の作りだした人物に同化せずにはいられない癖をもっている。
いわば自分の想像力が生んだ世界に入り込み、そのまま現実を生きる自分に成りかわる。

これが迷子になるとどうなるのか?

何億年と続く物語が証明してきたとおり

偽りの業火に焼かれるのです。

口からでるのはいっぱしに文化的。愛とか野心とか。

憧れ がその産地であることも理由かな。

 

自分の世界観っていうのに

⦅相互⦆というはたらきを認めてみることから、スタートするのも面白いですよ。

 

ここまで話せば、世界という単語ひとつが自分のものだけじゃないと

分かりますよね。

じゃあここで、国という背景をもってくるとどうなるのか?

自分の出発画面は、真っ白なデータではなく、

そこには四季があったり、文化があったり、知恵袋があったりしますね。

 

花鳥風月に遊ぶ、生きものの物語がありますね。

これをデリートした気になって始めるから、なんだか地に足がつかないような

フワフワした感覚に襲われるんじゃないか?

と、昨今の世におもうところです。

 

 

会話

これはゲームであって試合ではない。

これはコミュニケーションではあるが断絶を望んでいない。

 

プロジェクト(投企)された私たちが、どうしてレベル1(赤ん坊)からスタートするのか。

その問いこそ、強さの欠如=弱さ とはならないことを物語っている。

 

当初に 玉石混合 といいました。

情報にあふれているようで、役に立たない知識も意外とあります。

知識が諸刃の剣のような性格をしているからかな。

 

迷ったら、ワクワクする方にいったらいいんですよ。

プレイヤーのようでいて、時にはゲームチェンジャーのような顔をしたっていいんです。

これだけは、と守る存在・世界のために。それさえあればもういい。

「それさえあれば、皆とともにある未来(希望)がみえる」 と。

 

 

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どんなデザインになったか、見せ合いっこしましょうか? 

 

 

それでは