女王エリザベス2世の崩御

だれが、いかなる理論がこの悲しい別れを合理的に説明できるか。
「運命だった」という言葉は「実はなにも分からない」という言葉と同義だ。


基本来、惨めなるは死別よりも生別であると古人はいった。死者には死別の恐れも悲しみもない。
ゆえに死はもはや問題ではなく、その終わりに至るまでに如何なる生をその身に授け、かつ、送るかに在る。

 

いまはただ、尊き人物の生涯を称える。

秋や冬をこえて、胸張る幸福を分かち合えるよう、この愛を守るばかりだ。