ぬくもり
いったいだれが、女への甘言を愛のせいと解き明かそうとするのか。
それ、天上より眺めるならば、なんと愚昧なことか。
だれのせいにも、する気すらおきない。
自己の内奥の存在を他者の存在にむかって提示すること。
これはむしろ、怒りに近い。
大地から無数の花がひらく。まさに地球の無限の言葉。
地球の存在を花が示し、また花は自身の存在を知らしめる。
花をみて機嫌をわるくする人はいない。
いないことが、すでに物語っている。
・・・その通りだった。
怒りに近い、
これは怒りこそあれ、無意味な微笑ではない。
あなたは最愛の存在を抱きしめるとき、笑うでしょうか。
むしろ泣くでしょう。
なんの理由もなく流れる涙 といったら伝わるでしょうか。
歓び 喜び おなか一杯
「嗚呼」
言葉すくなく。
素晴らしいね。
また月がのぼる。
「月に吠える」「春と修羅」 いろいろ
ちっとも、暗くない。一人ではない。
すべての存在が過去も今も未来も
等しく、これに抱きしめられている。